映画『ブリムストーン』
BRIMSTONE (2016)
おススメ度/★★☆☆☆
うぴ子の心には一人の青年が棲んでいます。彼はロリコンの変態なのですが、変態牧師が娘や孫をレイプという話を聞いて、ジョイスティックの高まりを抑えつつ鑑賞したのですが・・・
ペラペラのストーリー
ストーリーはかなり薄っぺらくて完全に拍子抜けです。4部構成も形だけ!無駄にドックヴィルみたいなすんごいの来るのかと期待させといて、完全に肩透かし。時系列をごちゃつかせて、視聴者の興味をひこうとしているけど、これそのまんまだと退屈すぎるからでしょ。
壮大なドラマを作ろうと頑張っている感はあるものの、中身がすっかすかで奥深さを感じられませんでしたよ。
心に響く変態性が皆無
変態牧師、近親相姦、レイプ、ストーキング、グロ、ペドフェリア、SM、、、とこんなにも面白そうな要素が盛りだくさんなのに全く心に響かない!!!むしろなぜなんだ!!!!
近親相姦やペドフェリアなどのタブーを扱うのなら、もっと直接的で普通の人が目を覆いたくなるような(そして一部の人が大歓喜するような)シーンを入れるべきでしょう。『セルビアンフィルム』では、産まれたての赤ん坊を屈強な男がレイプし、実の父親が自分の息子を犯すシーンがありましたが、あのくらいはやってほしかった。こんな中途半端なできでタブーに触れたぜ『ドヤっ』とか言ってほしくない!げき萎えですよ、ほんと。私の期待を返してくれ!!
エロ漫画レベルの発想
大抵のホラーに出てくる犯人は対象を殺すことが目的であって、セックスが目的ということはないので、変態に追い回されるホラーは楽しいかもしれないけど、それって…もはやエロ漫画レベルの発想。
ネタ切れで話題になるような新しい映画を作りたくて、変態牧師を担ぎ出しタブーを入れて、ちょっと格調高い歴史ドラマテイストを目指し、さらにはGOTの人気に乗っけて旬な俳優も出演させてみたものの、芯がなく中身がすかすかなのは隠しようもない。根底にあるべき愛というか、変態性のようなものが全く感じられない。
表面上だけ変態を装った、真っ当な人間という感じ。何という軽さ!チャラい!変態舐めんな!!
ほ〜ら、タブーだよ!ほらほら、悲劇だよ?ね、可哀想でしょ!?ってただそれだけウザいくらいに主張してくる。。
父親からレイプされるような事件はよくある話だし、聖職者だから特別?聖職者の変態行為なんてしょっちゅう耳にするし、今更なんですか?って感じです。
過去に魔女裁判でもキリスト教は盛大にやらかしているし、それと全く同じだよね。信心は大切だけど、盲信は危険なのはもう誰でも痛いほど知ってるよね。
拷問を正当化する思考↓
(※参考画像 『ダンスマカブル 1』)
ダンス・マカブル 1‐西洋暗黒小史‐ (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 大西巷一
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牧師の謎
変態牧師がただの変態にしては、なぜあんな超人並みの戦闘能力やストーキング能力、さらにはどこでも自由に出入りできる力を持っているのか不思議。ジョアンナに斬り付けられたはずなのに普通に生きてるし、本当に人間なんですか??
もしかして悪魔が憑依していたとか、もしくは悪魔そのものだったとか、はたまた幽霊的なものだったとか???
GOTのキャストたちで楽しむしかない!
強いて言うなら、唯一の見所はキャストに、GOTのジョンにメリッサンドラ(口かせつき!)まで出てきて、しまいにはダコタ・ファニングがアリアに見えてきたこと。ダコタは安達祐実に似てるし、アリアは安達祐実に似ているので、この2人は似ている!!
もういっそ、主役はアリア役のメイジー・ウィリアムスがやれば良かったんじゃないの?
GOTと同じく、いいやつなんだけど使えない男を演じるキット・ハリントンと、口枷つきのメリサンドルことカリス・ファン・ハウテンが観たい人だけにかなり消極的におススメしておきます…。