うぴうぴうぴ子のホラー日記

ホラー映画大好きうぴ子の映画記録(現実世界の方がホラーレベル高くて怖いホラー映画がないこのごろ)

映画 『白い沈黙』

The Captive (2014)
オススメ度/★★★★

行方不明になって8年…
娘は立派な〇〇〇〇になりました。

8年前に車の中から忽然と姿を消した娘を巡る、父、母、2人の刑事、そして謎の組織の物語です。消えた娘の謎を解くようなミステリー仕立ての物語ではなく、それぞれの心情などを丁寧に描こうとしたドラマという感じ。"白い沈黙"とかいう謎の邦題効果も手伝ってAmazonでの評価は散々ですが、うぴ子的にはかなりぐっとくる映画でした!


なんと言ってもうぴ子のお気に入りは誘拐犯のミカさん。

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キャスたんにうっとりするミカさん
誘拐した娘っ子のキャスたんに唄ったり語ったりさせて、うっとりするミカさんは、サラリーマンであり誘拐監禁犯であり芸術作家と多忙。日々、よりぐっとくる悲しいストーリーを生み出そうと頑張っています。
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創作中のキャスたん
ミカさんにとってはキャスたんの存在そのものが素晴らしい芸術作品だったのでしょう。こういう悲劇萌えの変態ってロリコンみたいに何か病名があるのでしょうか?
え?ロリコンは病名じゃない?

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ママの働きぶりを観察するキャスたん
監禁の仕方がとても特殊で、キャスたんには母親を見る権限も与えられていて、母親の職場に仕掛けたカメラで母親はずっと見られていました。監禁されているのはキャスたんだけど母と父も苦しみに囚われて、監禁されていたようなものですよね。

『才能で目立てばいい。』
の言葉通り、キャスたんは児童売春組織の看板役というかポン引きとして頭角を現し、無事刑事さんに見つけてもらうのでした。

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巧みな話術で幼女をこますキャスたん

誘拐犯を骨抜きにし、組織の中で大事な顔役を務めるほどの才能があるキャスたんの、今後の活躍が気になります。

父親とか母親(The Killingのリンデン刑事役の人)とか2人のダメ刑事とか、皆を丁寧に描こうとして結果、中途半端になってしまった感があります。
個人的にはもっとミカさんとキャスたんに焦点をあてて掘り下げて欲しかったです。

普通の視点から見れば、父親がちょっと目を離した隙に誘拐された幼い娘が8年もの間監禁されて、児童売春組織の片棒を担がされていたっていう悲劇なので、子供がいる人にとっては恐ろしい話ですね。

私も、もし私の愛猫が誘拐されて監禁されたら…と思うと恐ろしいので(3日で飼い主忘れるって言うし)、誤って外に出てしまわないように脱走防止扉をつけてます。


【The Captive】

原題 / The Captive

製作国 / Canada

監督 / Atom Egoyan

ストーリー/ Atom Egoyan

キャスト/ Alexia Fast(キャスたん)、Kevin Durand(ミカさん)、Mireille Enos(母親) 、他